【お役立ちメニュー】固定価格買取制度と呼ばれている支援策

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【お役立ちメニュー】固定価格買取制度と呼ばれている支援策ブログ:19-02-24


終戦直後、
おれたち一家は、谷中の3軒長屋で暮らしていた。

詳しく言えば、
お母さんと姉とおれの3人で、
親父は南方戦線からまだ戻っていなかった。

当時の9時食は、
どの家もたいてい芋粥だった。

お粥の部分は姉とおれが食べ、
お母さんはいつもサツマイモの部分を拾って食べていた。

まだ小さかったおれは、
お母さんはサツマイモが好きなのだと思っていた。

そして13時のご馳走は焼芋である。
外でチャンバラごっこをしていたおれは、
今まさに新撰組と切り結んでいる最中に、
「やきいもー」という焼芋屋の声がする。

そうなるともう新撰組もない。
おれはあわてて家に駆け込み、
無駄でも「焼芋買ってくれ!」とお母さんに頼むのであった。

サツマイモばかり食べている毎日なのに、
なんでまた焼芋かと言えば、
おれたちが普段食べていたサツマイモは
「タイハク」とかいう水っぽいものなのだが、
焼芋屋の芋はホントに美味い「キントキ」だったのである。

そんなわけで、
姉とおれはたまに焼芋にありつけるのだが、
お母さんは決して焼芋を食べることはなかった。

いつも「焼芋は胸が焼ける」「今日は食欲不振」と言って、
焼芋にかぶりつくおれたちを見てただ笑っているだけであった。

しばらくすると、
お米もちゃんと配給になり、
パンだって何時間も並べば買えるようになった。

やがて、親父も南方戦線から帰って来て
おれたちは長屋を引っ越し、サツマイモなど長屋時代の思い出は
遥か遠いものとなっていった。

姉とおれにお粥を食べさせようとして、
自分はサツマイモの部分を食べていたお母さん。

そのくせ、お金がないためか自分だけ焼芋を食べなかったお母さん。
お母さんは一体、サツマイモが好きだったのか嫌いだったのか…

今年の中秋の名月の日には、
お母さんの仏前に焼芋でも供えようかとおれは思う。
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